1983年初来日
期待に反し指がもつれてボロボロだった演奏を、評論家の吉田秀和氏は「ヒビの入った骨董品」と評した。ヒビが入っていても好きな人にとっては好き、そうでない人にはあまり価値を感じない。NHKホールは満員で、私の席からはホロヴィッツは遠く小さかった。
Vladimir Horowitz in Japan (1983)
1986年 2度目の来日 (雪辱を期して・・
・昭和女子大人見記念講堂でのコンサート、アンコール、リハーサル
3年前の不評を気にして再度来日。今度は予想に反して見事に蘇ったホロヴィッツの面目躍如。初来日の演奏を聴いて、2度目はもうその気がなかったのだが、「今度はすごい」との評判を友人から聞いて切符を購入した。初来日の時よりも切符は安く(それでもかなり高かったが)、出遅れにもかかわらず並ばなくても買えた。昭和女子大人見記念講堂はほぼ満員だが3年前より近くでホロヴィッツその人を観れた、そしてピアノを聴けた。
アンコール最後のシューマンのトロイメライは絶妙だった。アンコールの定番ですね。
etc
この陰鬱で劇的なショパンのマズルカは弾く人によって演奏が全く違う。
ホロヴィッツのリズム感と絶妙なタッチの演奏が私の一押し
(今は聴け無くなってしまいました)
軽快で明るいリズム感、こういうのも聴いていて楽しい
解説によると、1978年カーネギーホールでのライブだそうです。こんな演奏が実在したなんてすごい! これを生で聴けた人はすごく幸運。リストのピアノソナタはホロヴィッツの演奏だけでも何本もありどれもすごいが、この演奏が一番好き。
鬼気迫る圧倒的な演奏に他のどんなピアニストも霞んでしまうほど(個人的に)。
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